【今週の1冊】ほんとうの定年後「小さな仕事が」日本社会を救う
こんにちは、Tommyです。
今週の1冊と題して、私が最近読んだ本をご紹介します。
私は、現在30代です。
『なんでもう定年後について気にしてんねん!』
と、思われる方もいるとは思いますが、30代でも、むしろ20代の方でも読む価値のある1冊です。
FPとして、ライフプランを考える以上、現役世代の仕事や収入を理解するだけでなく、定年後の状況も把握することで、長期的な計画を考案出来ると考えています。
しかも昨今は、医療の進歩や経済発展によって、平均寿命は延び続けています。
人生100年時代と言われるこの21世紀は、たとえ60歳で定年を迎えても、100歳まではあと40年もあります。
現実的には、生涯働き続けることは難しいかもしれませんが、60歳を迎えてもまだまだバリバリ働ける、かつ働かなければならない時代に突入しているのです。
私の両親は60代前半ですが、まだまだ現役並みに働いていますし、心身ともに元気です。
60代を迎えると体調を崩す方々も増えてはきますが、今の60代は基本元気ですよね!笑
それが、今後当たり前になると思いますし、我々が60代を迎える約30年後は更に元気な方々は増えるでしょう!
定年後の仕事の15の事実
- 年収は300万円以下が大半
- 生活費は月30万円弱まで低下する
- 稼ぐべきは月60万円から月10万円に
- 減少する退職金、増加する早期退職
- 純貯蔵の中央値は1,500万円
- 70歳男性就業率45.7%、働くことは「当たり前」
- 高齢化する企業、60代管理職はごく少数
- 多数派を占める非正規とフリーランス
- 厳しい50代の転職市場、転職しても賃金は減少
- デスクワークから現場仕事へ
- 60代から能力の低下を認識する
- 負荷が下がり、ストレスから解放される
- 50代で就労感は一変する
- 6割が仕事に満足、幸せな定年後の生活
- 経済とは「小さな仕事の積み重ね」である
著書は主に、リクルートワークス研究所の調査結果を元に書かれています。
15の事実を見て、皆さんはどう思われましたか?
私は新しい発見があったというよりかは、日々頭にフワフワ考えていたことの答え合わせになった、というのが総評です。
この15個の中から特に印象に残ったことや、30代の我々が今からするべきアクションについて考えていきたいと思います。
2.生活費は月30万円弱まで低下する
そもそも、現時点の毎月の支出額は把握していますか??
家計簿や家計簿アプリで管理は必須ですね。
まだの方は早速、マネーフォワードをDLして管理していきましょう!
世帯状況によって、千差万別な家計支出ではありますが、子どもがいる家庭を中心に述べると、特に『教育費』が大きな支出項目になってきます。
子どもがまだ就学前であれば、保育料がメインになると思いますし、就学後であれば、塾や習い事など、幅広い部分でお金がかかってきます。
Tommy家は、子どもが幼稚園児ですので、毎月子どもの『教育費』はほとんど発生していませんが、今後年齢を重ねるにつれて増加することを見込み、ジュニアNISAや児童手当の確保など、諸々の対応をしています。
子どもの教育資金の準備に関する戦略は下記のブログを参考に見てみてください!
60代に入ると、この『教育費』がほとんど発生しなくなります。
色んな意味でも大卒後に子にお金が発生する状況はなるべく避けたいですね!笑
また、60代を迎えると住宅ローンを終了する方も出てくると思います。
今後発生するのは、マンションに住んでいる方であれば管理費や修繕費、一軒家の方であればリフォーム費用等でしょうか。
つまり、月の大きな支出の構成比を占める『教育費』『住居費』の多くが不要となり、月の支出が約30万円程度まで抑えることが出来る、という話しです。
毎月の支出がそもそも、更に少ない方は20万円台に抑えることも可能でしょう。
生活費が少ない状況であれば、その分稼ぐ必要性は下がってきます。
贅沢品を購入したり、毎月海外旅行に行きたいのであれば話しは別ですが、生活のための多くの資金は不要となってきます。
ここでポイントと考える点は、30代の我々世代でも将来的な支出はある程度把握しておくべき、ということです。
次の話しにも繋がるのですが、ライフステージ毎に必要な支出をキャッシュフロー表を元に検討することが必要だと思います。
そのキャッシュフローの計画を元に、稼ぐべき仕事を選定していく、そんな戦略的な行動が必要です。
私自身も1年に1回、キャッシュフロー表を見直し、計画的なライフプランやマネープランを立てています。子どもに関する支出は想定外のこともあったりはしますが、ある程度計画の範囲内で進行しています。
とはいえ、キャッシュフロー表の作成は、家計を管理する以上に面倒な作業になってくるとは思います。笑
そんな時は、FPに頼ったり、日本FP協会のツールを活用して算出してみるのも良いと思います。
私もこのツールに少々加工して毎年管理しています。
FP相談で困ったことあれば、私も助言は可能ですのでコメントにてご連絡ください!
13.50代で就労感は一変する
『9.厳しい50代の転職市場、転職しても賃金は減少』の中でも語られている部分ですが、年齢を重ねることで就労感は変化してきます。
30代の私ですら、それを感じていましたが、著書内でも『30代になると、多くの因子(仕事に対する方移管)が急激に下がり、仕事に対して緩やかに価値を感じなくなっていくのである』と書かれており、一番納得感がある一文だったと言っても、過言ではありません。笑
私自身は、20代の新卒時には思えなかった仕事に対する感情や、家族との時間の大切さなど、歳を重ねるごとに因子・要因が増えることで、人生における仕事の優先順位が明らかに変化しました。
良い面・悪い面、両方があるとは思いますが、自分自身の感情や状況をきちっと整理して自分を認めることが心理的な健康に繋がってくると思います。
この章での私が考えるポイントは、『人生の優先順位を明確にして、無駄に仕事しない』ことかなと思います。
無駄という言葉が適切かは微妙ですが。笑
と言うのも、心身をすり減らし、収入や上げる事や名誉を掴むことに躍起になる必要はどこにもない、ということを言いたいのです。
人生の目的が名誉を掴むこと、と決めているのであればそれはどうぞ!と伝えますが、家族ができ、毎日子どもと接する生活の中では、名誉や他社からの承認などの優先順位はどんどん下がってくると思うのです。
『違う!!』という方もいるとは思いますが、私自身が30代に入り子が生まれてからは、時間の使い方が大きく変わりましたし、仕事の取組み方も変わりました。
要は、時間の使い方ですよね。
考え方は色々とあると思いますが、仕事で稼ぐお金と、生活に必要なお金は果たしていくら必要なのか?その必要なお金に対して、何の仕事で稼ぐことがベストなのか?将来的な支出に備えて、今何のスキルを身につけることが必要なのか?など、先々を見据えたプランが大切になってくると私は思います。
最後に
著書は、主にサラリーマンであることがメインの働き方で書かれていますが、これは今の60代の方々が主にサラリーマンで、専業主婦家庭で生活してきたことが要因だと思います。
最近は共働きが当たり前ですし、副業をしている方も増えました。
著書のサブタイトルでもある『経済とは「小さな仕事の積み重ね」である』という点は、とても重要な考え方だと思いますし、今後の時代はフリーランスや業務委託契約など、個の力を使って稼ぐことが出来る人が、より自由な人生を選択できるのでは、と思います。
それも1本の稼ぎではなく、2本・3本と複数の収入源を持つことがより安定した生活を送ることができるでしょう。
私個人としても、サラリーマンのメリットはいかしつつ、複数の収入が安定的に作れるようにしていきたいと考えています。
その一つがFP取得であったり、本業のマーケティング支援会社での仕事であったり、このブログであったりします。
30代ですので、まだまだ色んな可能性を探りつつ経験して、個として稼ぐ力を磨いていきたい、とこの本を読んで更に思いました。
稼ぐ力伸ばしていきたいですね!
では、本日はここまでです。
ありがとうございました!