Tommyのマネープランニング

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【オススメ本ご紹介!】限りある時間の使い方:感想&書評

こんにちは、Tommyです。

本日は、最近読んだ『限りある時間の使い方』について私なりの感想&書評を中心に、どんな行動に結び付くかという点をお伝え出来ればと思います。

 

今日は、

  • 話題の『限りある時間の使い方』ってどうだった?
  • ひりゆき氏絶賛と書いてあったけど、実際オススメできる?
  • 時短本のように、何かスグに行動に移せそうなことは書いてあった?

と思っている方にはちょっと有益な情報をお伝え出来ればと思います。

 

限りある時間の使い方について

著書の要約

この本は、オリバー・バークマンさんというイギリスのガーディアンの記者として活躍されたライターさんとのこと。翻訳は高橋璃子さん。

原文が海外の場合、独特の言い回しやジョーク(恐らく)のようなことがちょくちょく入っている場合がるのですが、他の海外本と比較し割と読みやすい方かと思います。

『生産性とは、罠なのだ』

この本についてGoogle先生で調べてみましたが、さすが全米ベストセラー!

数多の読書系サイト・書評ブログにて感想や書評が書かれており、Amazonでも543件の評価がついているなど、多くの方々が読まれています。

Amazonでも★5つが61%、★4つが23%とポジティブな反応が84%と、売上に並行し評価も高い本でした。

著書の要約ですが、まず冒頭の扉を開けると、

『生産性とは、罠なのだ。』

と。笑 『効率化』『時短術』『マルチタスク』といった、昨今の『短時間でより多くの成功をもたらす手法』を否定から入る、という中々のインパクトがありました。

約290ページの著書を要約するのは私の力では中々難しいのですが、

  1. 人生はたった4000週間しかない。(80歳まで生きる場合)
  2. 『時間』の概念は時代の進化と共に捉え方が変化している
  3. 今の世の中は、『時間』をあるがままに体験することをやめて『今』という時間を未来のゴールにたどり着くための手段にかえてしまっている
  4. 効率化ツールを使っても結局タスクは終わらないし、時間は余らない。『効率的にやれば、忙しさから逃れらる』という希望を捨てるべき
  5. 人生は先延ばしの連続。大事なのは何を先延ばしにするか賢く選択すること。
  6. 今を生きることは、今ここから逃れられないという事実をただ静かに受け入れることなのかもしれない
  7. 宇宙規模で考えると、自分の悩みや考えは物凄くちっぽけなもの。自分が無価値であると気づいた時に、安心するのは当たり前
  8. 時間を支配しようとすればするほど、私たちが時間に苦しめられる原因となる
  9. 到達不可能な理想は捨てるべし。どこまでも効率的で、万能で傷つくことなく、完璧に自立した人間になることは、元々不可能
  10. 人生の時間は、思っているよりも限られている。さらに、その中で限られた範囲でしか自分はコントトール出来ない、それを受け入れることで心が豊かになる

以上、私が読んで印象に残った10の文章をピックアップしました。

難しいですね、1冊の本を要約するって。笑

超要約すると・・・

でも、超要約すると10の内容である

  • 人生の時間は、思っているよりも限られている。さらに、その中で限られた範囲でしか自分はコントトール出来ない、それを受け入れることで心が豊かになる

ここに多くの要素が込められていると思います。

昨今の『効率化本』のような内容では全くなく、若干気が抜けるような、ただ物凄く現実的でドラスティック

『時間』をいくら効率化し、あらゆるタスクをこなそうと思っても、また新たなタスクが増加し、結局は時間を確保することは出来ない。また、今していることは、今しかで出来ないにも関わらず、それが未来のための今になっていないか?という、物凄く頷ける警報のような、現代を示す内容が書かれていました。

こんな人にはオススメ

読んでみて思ったのは、この本は、

  • 時間がない!どうしたらもっと、効率的にできるか?
  • ライフステージの変化(結婚・出産・育児)で時間が無くなった、どうすれば?

と最近悩む方にはぜひ一読をオススメします。

私自身、30を過ぎて子どもが生まれ、更に昨年転職をし、新たな業界に飛び込んだこともあり、ここ2年程度は社会人生活で一番勉強している年でもあります。

昔読んだ『エッセンシャル思考

エッセンシャル思考』という本を読んだのも2~3年前になりますが、あの本では『今何が重要か』と自分で考えて、『最小の時間で最大の成果を出す』方法がまとめられていたと思います。

今回、限りある時間の使い方を読んで、逆にもう一度『エッセンシャル思考』を読み直そうと思いました。笑

内容で被っている部分もあるものの、『エッセンシャル思考』の方がより、今置かれている状況の中で、最大限の『成果』を出す方法が記載されており、行動→結果にフォーカスしているんですよね。

著書の今までの時短術と異なる点

色んなライフハック・時短術本は読みましたが、

  • 朝活をする
  • スキマ時間を活かしてスマホで勉強
  • 夜寝る前の20~30分は読書で記憶の定着
  • アウトプット重視で、インプットはほどほどに

など、その辺の本やTwitterに書かれていることを行なっていました。実際今も継続して行っていることも多々ありますけどね!

私もここ数年、効率化系の本は何冊か読みましたが、限りある時間の使い方は、切り口が全く異なっていました。

効率化しても結局は、時間は作ることは出来ない、それを認めた上で本当に大事なことを集中して行う必要がある、と。この辺の感覚は『エッセンシャル思考』とも似ているんですよね。

だけれども、もっと限りある時間の使い方の方は、リアリティがありネガティブ。そのネガティブさが、現実的だからこそ共感でき、心が逆に落ち着く。

そんな感覚なんです。

文章が抽象的に書かれている部分が多いためか、どうしても感想も抽象的になってしまいますが・・・。笑

読んでみて行動の変化は?

これを読んで、スグに行動に何が移せるか?と考えても正直難しいんですよね。

本書でも最後の最後に、10個ほどの行動が書かれているんですけど、これも結構他の本と比べると概念的。

10個目に書かれている、

  • 『何もしない練習をする』

なんて、見たとき笑いましたね。笑

でも現代は、『何もしない』って結構難しいですよね。

私自身は割とせわしない方なので、何もしないことはまずないかと。

これを読んで振り返っても、意識的に『何もしない』と無理なんですよね。

でも、『何もしない』ことでその時間を自分だけに使えると思うと幸せなことだ、と書かれているので、いつかは実践しようと思います。いつかは、と言っている時点でダメですね。

まとめ

色々と感想・書評を書きましたが、この本を読んで一番不思議だったことは、なぜか本を読んでいる時に心が軽くなる感覚があったんです。

それはなぜか?

なぜなら~~~だからだ!と明言したところですが、はっきりとは自分でも言語化出来ないんですよね。

ただ、ぼんやり思うのは、私自身が『今』を将来のために、学びやスキルを積み重ねることによって、より良い未来が開かれると思ってはいるものの、それは『いつ?』なのか、はっきりとわかっていない中で、『そんな瞬間は訪れない』と断言されている部分に、逆に『安心』したのかな、と思っています。

ここで言う、より良い未来は仕事や家族、生活に関わる全てを含みます。

私は今を生きるというよりかは、今は将来のための鍛錬期間と思って特に本業には取り組んでいますが、それって、本当に『今』やるべきことなの?とこの本を読んで一瞬思ったりもしました。

難しいですね、この辺は。考えても断定的な答えは出ない問いだと思っています。

とは言え、この本を読んだことで、より今にフォーカスして現実を直視することの重要性を学んだと思っています。

言葉で書くと軽くなるのですが、、、、時間について考えてみる良いキッカケになるかと思いますので、ぜひ皆さんもご一読ください!

本日ご紹介した本

限りある時間の使い方

 

エッセンシャル思考